第2回アンケート 演奏会用練習曲(S144, S145)

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2005/05/04

回答受付期間:2005/03/25〜2005/05/04

 第2回のアンケートは、コンサートエチュード全5曲で受け付けました。前回は順位を書いて頂きましたが、「この曲以外はほとんど聴かない」などという場合を集計のときに反映できないため、今回は0〜10の数字で評価して頂きました。その結果がこちらです。

名前悲しみ軽やかさため息森のざわめき小人の踊り
たこさん910867
改さん49685
匿名さん49546
のにさん58957
さくらさん69855.5
LOM397.526.5
ragazzoさん109.58.907.6
ユウさん710647.5
kazuyaさん56429
音楽の玉手箱さん59638
たかこ姫さん76517
KOUさん987810
HSKさん722.556
直坊さん22.11059.9
anonymousさん66877
zimerfanさん6.57.759.257.99.5
遊佐猫介さん210358
ドンさん354810
白祈凛緒さん458109
じょるじゅさん22678
ななさん798106
合計113.5151.35139.15112.9159.5
平均5.4057.2076.6265.3767.595

 ということで、「小人の踊り」>「軽やかさ」>「ため息」>「悲しみ」>「森のざわめき」という順位になりました。

 前回の「コンソレーション」と比べて、様々なタイプの曲が入っているせいか、なかなか傾向が見えてきません。今回は、みなさんのコメントを中心にまとめていくことにします。


 まず気になるのが超有名曲、3つの演奏会用練習曲第3番「ため息」。第1位にしている人が3人。直坊さんは「ため息はやはり心にグッとくるものがあります。」と書いています。僕もその通りだと思います(第2位にしました)。
 一方、「確かにメロディは素敵なのですがすぐに飽きてしまいます。ちょっとしつこいんですよ…。」(HSKさん)、「やや一本調子な感じ」(音楽の玉手箱さん)という意見もあります。
 とはいえ、そこまで嫌われている訳でもないかと思います。「有名すぎて聴き飽きたというところでしょうか。しかし綺麗な曲なので6です。」と書いている改さんと同感だという人が結構いると思います。リスト入門として適切な曲だと言えるでしょう。
 ただ、「特別有名になった理由がわからないです」(ragazzoさん)のように書いている人も結構いました。「ため息」を聴いて気に入った方には、この曲だけにとどまらず、他にもたくさんある良い曲を聴いてみることをお勧めしたいです。

 3つの演奏会用練習曲第2番「軽やかさ」を見てみます。第1位にした人数が一番多い曲です。(8人、その中に僕も入っています。)さくらさんのコメントを引用しましょう。「初めは出だしが不安定でよく分からなかったのですが、27小節目以降の主題が2回目はトリルとアルペジオ、3回目は三度下降、と華やかに変化していくのが美しく、また始めの主題も6・7連符を交えて転がるように鍵盤を走り、しかしどこか悲しげで熱情的で、珠玉の一曲と呼べると思います。」聴くだけでも充分楽しめる曲ですが、実際に弾いてみるとさらに素晴らしいようです。「演奏上で私の十八番です。止まりません。流れるような旋律は見事です。憂鬱な快感が腕を支配します。一日中弾けます。聞き始めても止まりません。半音進行素敵です。」と遊佐猫介さん。羨ましい!
 退屈に感じる人もいるというのは「ため息」と同じです。実はそのせいで「小人の踊り」に負けているのですが…。このことをぐだぐだ言ってもしょうがありませんね。

 2つの演奏会用練習曲第2番「小人の踊り」、堂々1位です。3分の2が第1・2位に集中しています。「断トツ1位です。16分音符の速いパッセージが聴いていて爽快ですね(演奏にもよりますが)。」(ドンさん)、「テンポの良さにハマりました。」(ragazzoさん)、「軽々した音色が大好きです。スピードを出した時に爽快感があります。朝に聞くと心が弾みます。しかも、同時に感じる微妙なドロドロ感もたまらないです!」(遊佐猫介さん)。
 さくらさんが「大雑把ですが“格好良さ”と“美しさ”に曲を分けると、格好良いのは5曲の中でこの曲だけだと思います。」と書いているように、5曲の中で比べると1曲だけタイプが違います。ですからこういう比較自体無理があるのでしょうが、敢えてさせるとこういう曲が1位になるのが、さすがリスティアンといった感じで面白いです。

 残り2曲はドベ争いの接戦です。
 3つの演奏会用練習曲第1番「悲しみ」は、長すぎるのが痛い。「長いだけな気がしてなりません。情緒的なものもあるのでしょうが、眠気が先行します。ダメです。」(遊佐猫介さん)…頷きたくなる人が多いはず(笑)。
 僕も実は真剣にこの曲と接したことがなかったのですが、試しに弾いてみると、決して悪くはありません。「3つの演奏会用練習曲」の他の2曲と同じような雰囲気を感じました。こうして見ると、第2稿でのこの曲集のタイトル「3つの詩的カプリース」の意味がよく分かるようです。
 この曲を第1位にしているragazzoさんは、「これが一番好きです。あまり“悲しみ”とは思いませんでしたが。どちらかと言うと、“寂しさ”を感じました。なにかを追い求めていながらも手に入らなかったかのような“寂しさ”です。感情の起伏に富んで表情記号が目立つ、とてもドラマチックな曲です。」と書いています。なるほど。

 2つの演奏会用練習曲第1番「森のざわめき」、僕はメロディーの魅力の不足を感じます。たかこ姫さんも「耳が受け入れてくれない。拒否してしまうメロディ。」と書いています。好きな人は、そんなところを聴くなと仰るでしょうか?
 じょるじゅさんによると、「聴く人は『ターラ・ララララ・ティラリラ』しか聞こえない。でも、この曲はそれよりもピアノのテクニックのカタログ」なのだそうです。そういえばこの曲を愛奏している人は結構いますね。「去年コンクールで弾いた大変想い入れのある曲です。中間のリストらしい華やかで力強い部分も好きですが、冒頭部分などの柔らかい音色も大好きです。」と白祈凛緒さん。


 どの曲も誰かが好んでいますし、5曲の中に駄作は1曲もないと断言していいでしょう。他の強烈な(?)曲たちの陰に隠れていて、あまり目立ちはしませんが、その気になれば思っているよりもずっと深く味わえそうです。

 まだ聞いたことのない方には、ボレットをお薦めします。第1回のアンケートで扱った「コンソレーション」も同じCDに入っています。


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