極私的曲紹介 13

ハンガリー狂詩曲第18番

Rapsodie hongroise No.18

R106/18  S244/18  LW-A132/18


レスリー・ハワード
(Leslie Howard)
3:26

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(3:18)(曲全体、譜例6:ossia、譜例と譜例の境にはシンバルの効果音が入っている版)
(3:18)(曲全体、譜例6:ossia、通常版)
(0:14)(譜例6、ossiaではない方)


2004/03/16

 曲全体の楽譜を載せてみました。

(譜例1) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯ 2/4

 ゆ〜っくり始まります。最初は3オクターブの和音がゆっくり上下し、諦めたような長めの1音の後、トリル。そして少しだけウロウロ。作曲がいい加減イヤになってしまったのか?とでも言いたくなるような感じです…。本当に僅かな心の揺れをそのまま写したような。退屈と言えば退屈ですね…。

(譜例2) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯ 2/4

 さっきのが少しだけ高くなっただけで同じ音型です。Zzz...

(譜例3) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯ 2/4

 音が厚くなり、感情的になってきます。特にトリルの直後の各6音が心に響きます。老人の強い訴え、のような…。その哀しみの色のまま、一旦消えるように終わります……。
(ここまでの部分を(A)とします)

(譜例4) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯ 2/4

 その直後、突然のラッサン超高速!このギャップがものすごく好きです。「タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ」の後に来るメロディーが妙に民族くさい。音が低くなり、さらにその感じは強くなります。

(譜例5) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯→♯♯♯♯♯♯ 2/4

 若い頃のハンガリー狂詩曲のように明るいオクターブが、ここで出てきます。さっきまで寝てたというのに…、う〜ん、いいですねぇ!(爆)

(譜例6) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯♯♯♯ 2/4  (0:14)(ossiaではない方)

 ちょぉっと単純すぎる、と言えなくもないのですが、これだけ楽しそうにされたら文句の付けようがありません。――そして、ポン・ポン・ポン・ポン、と跳ねる!これが作曲されたのがホントに晩年の1885年2月のようですが、こんなトシになってピョンコシャンコされたら…、呆れてしまいます(笑)。(ちなみにハワードはossiaではない方を取っています)

(譜例7) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯♯♯♯ 2/4

 ƒƒ、豪華になっていきます。

(譜例8) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯♯♯♯ 2/4

 そして、ここで最後の攻めに入ったリスト73歳。怪しくない、暗くもない…、明るいままでギューーッと胸を締め付けます。ここはもう最高ですね!それはどんどん強くなっていき、――そして爆発します。
(ここまでの部分を(B)とします)

(譜例9) ハンガリー狂詩曲第18番 S244/18 ♯♯♯♯♯♯ 2/4

 で、最後。なんかここで音符的には長さが2倍になっているのですが、ハワードは無視しちゃっています。せっかく盛り上がったんだし、これでいいんじゃないかと思うんですけどね。…という訳で、相変わらず陽気な老人の明るい和音で終了〜。
(ここまでの部分を(C)とします)


 ちなみに僕の手持ちの録音のテンポ(四分音符のテンポ)を比較してみると、次のようになります。(A)〜(C)は上で示したものです。
ハワードシドンカンパネッラ
(A)334539
(B)190167170
(C)364256293


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